UNIMAT GROUP

UNIMAT GROUP

グループ会社一覧

UNIMAT COLORSユニマットカラーズBACK

VOL.1株式会社ユニマットリック
仙台支店チーフ
佐々木 寛子

佐々木 寛子

佐々木 寛子(ささきひろこ) 2006年、株式会社リック入社。2014年より現職。仙台生まれ、仙台育ち。現在は仙台支店の得意先435社を担当している。「東北からほぼ出たことがないくらいの感じですね」。

「私のやってることは意味があるのかな?」
仙台で気象予報士として仕事をしていた佐々木寛子は、悩んでいた。
「テレビやラジオに出演したりすることもあるから、一見、華やかに見える世界だけれど、その裏側で調べ物をしたり原稿を書いたりと、意外と地味な仕事なんです」
何より佐々木がつらかったのは、情報発信が一方通行で、受け手の顔やリアクションが見えないことだった。自宅マンションのベランダに観葉植物を出し、仕事の疲れを癒しながら外を眺める。すると、一匹のトンボが飛んできて、葉にとまった。
「風に吹かれてゆらゆらしているトンボを見て、ああ、こういうのいいな、と思ったんです」
佐々木は転職しようと心に決めた。

数社の内定をもらった中のひとつにリックがあった。求人サイトにあった会社のメッセージに惹かれたという。「緑あふれるまちなみを増やしていく意義のある仕事です」。周囲に山や森がある恵まれた環境で生まれ育ち、大学では自然環境を専攻した佐々木にとってはうってつけの仕事だった。
リックは、“RIKCAD”という専門的な設計ソフトの販売とその使い方、およびソフトを活用した積算、業務管理などをトータルでサポートする事業を行っている。自然が好きだった佐々木を待っていたのは、緑に触れる日々ではなく、パソコンを触る日々だった。
「CADソフトを触るのは初めてだったので、入社後、一から勉強しました。ソフトのマニュアルを黙々と読み込む一方でお客様から受ける操作の問い合わせに対応しなきゃいけない。スパルタな毎日でしたね」
営業をやり始めて間もないころの得意先とのやり取りは、佐々木にとって大きな財産になっている。RIKCADを十分に使いこなせていない得意先に根気よく付き合い、サポートした。
「だいぶ使えるようになってきたよ」。「最近、忙しいんだよ」。ちょっとした言葉が励みになって佐々木自身も共に成長できた。ついにはその得意先は、メーカー主催の全国施工コンテストで金賞を受賞するまでに成長したのである。社長から聞いた言葉が何よりの宝物となった。
「うちなんて、RIKCADがなかったら、ただの土木屋だったよ。リックさんのおかげでこんなに成長できた。ありがとう」
一方通行だった仕事に悩んだこともあった佐々木が、リックで見出した“働く意味”を感じる仕事だった。

現在、東日本大震災の被災地である仙台では、復興のための住宅建設が進んでいて、この現場でリックのソフトが活用されている。
「すごいことだな、と思います。震災直後は瓦礫の処理すら手伝うことができず、無力さを感じることもありました。今はこの仕事を続けることが私の使命なのかもしれないなと思ってますね」。
佐々木が緑に触れるのは、相変わらず自宅の観葉植物である。
「最近はエアプランツを育てています。花を咲かせなきゃと本を読みながらやっているのですが、枯れてしまうこともある。個体差が結構あるので、育てるのが難しい。でもそれが植物の個性だと思うと楽しいですね」
あの日以来、自宅の植物にトンボがとまることはないそうだ。

GROUP COMPANIES 主要グループ会社一覧 COMPANY INFO